ヘアサイクルが乱れる原因は?もとへ戻す唯一の方法は?
毛髪にはヘアサイクルがあります。成長サイクルのことです。成長期、退行期、休止期の3つに分けることができます。髪は、このサイクルを繰り返し、抜けたり生えたりしています。
■ヘアサイクル(成長サイクル)と期間
1.成長期(約2~7年)
↓
2.退行期(約2週間)
↓
3.休止期(約3ヶ月)
通常、毛髪は約10万本あり、1日約100本が抜け落ちると言います。抜け落ちても、新しい毛髪が生えてきます。正常な場合、ヘアサイクルは5~7年です。
ところが、薄毛の方の毛髪は、ヘアサイクルが乱れます。退行期と休止期は変わらないのですが、成長期が極端に短くなります。成長しかけの毛髪が抜けていきます。
では、なぜヘアサイクルが乱れるのでしょう?
ヘアサイクルが乱れる原因は?
まず、ヘアサイクルが乱れる主な原因についてです。
◎男性型脱毛症(AGA/壮年性脱毛症)
思春期以降に発症する進行性の脱毛症のことです。額の生え際や頭頂部が薄くなっていきます。
原因:遺伝と男性ホルモン
◎円形脱毛症
急に頭に十円玉大の脱毛部分が出来きます。
原因:自己免疫機能の異常
◎女性型脱毛症
頭頂部を中心に髪が薄くなっていきます。閉経後に進行するケースが多い様です。
原因:遺伝と男性ホルモン。女性ホルモンの現象も原因の可能性あり
◎粃糠性(ひこうせい)脱毛症
乾いたフケが発生して、髪が薄くなっていきます。
原因:頭皮の炎症
◎脂漏性(しろうせい)脱毛症
ジクジクした脂っぽいフケが発生して、髪が薄くなっていきます。
原因:頭皮の炎症
◎産後脱毛症
出産後に起こる女性特有の脱毛症状です。
原因:出産後、女性ホルモンが平常時に戻るため。
以上、ヘアサイクルが乱れの主な原因を挙げてみました。
しかし、実は、これだけではありません。ヘアサイクルの乱れは、今挙げた脱毛症の原因と悪い生活習慣との両方に起因することが分ってきました。
すなわち、ヘアサイクルが乱れる原因は?
「脱毛症状の原因」+「悪い生活習慣」
です。
複合要因から薄毛になるので、対策が厄介です。もし、急に抜け毛が増えたならば、専門医の受診を受ける、または、悪い生活習慣を見直してみることです。
とりわけ、生活習慣の見直しは大切です。食生活、睡眠、ストレス、運動不足、間違った洗髪のやり方などは、ヘアサイクルを乱す大きな原因となると言われています。まず、ここを改善することです。過度な飲酒や喫煙にも注意したいですね。
季節による抜け毛の量の違い
ヘアサイクルは、季節によって多少違いがあります。夏は紫外線から頭皮を守るために、毛髪の量が多くなります。
紫外線が弱い秋から冬にかけて、毛髪は少なくなります。そういう理由から、夏が終わると抜け毛が増えるのを感じる場合もあります。
まとめ
毛髪には、「成長期→退行期→休止期」というヘアサイクルがあります。これが乱れると、髪の本来の寿命をまっとうせずに抜け落ち、薄毛になります。
ヘアサイクルが乱れる原因は、「脱毛症状の原因」+「悪い生活習慣」です。遺伝やホルモンが関係していますが、生活習慣を見直すことが大切です。とにかく、食生活、睡眠にはご注意下さい。生活習慣を正さずして、抜け毛対策はできません。髪を守る唯一の方法です。
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